コリゼツアーズ

オランダの観光地

オランダの観光地のイメージと言えば先ず、チューリップと風車でしょう。
チューリップといえば見所はキューケンホフ公園で、此方なら春いっぱいチューリップばかりでなく色々な花々が楽しめます。ただ、地平線まで広がる絨毯のようなチューリップ畑を見たいなら、ゴールデンウィークの休暇を待っていてはいけません。良い球根を取る為に、4月下旬までに花が刈り取られてしまうからです。
風車ならキンデルダイク。現在の排水施設は風力を利用していないので、風車は限られた場所にしか残っていません。此処ならドーデーの作品の時代に戻ったような風景が楽しめます。

先日国王の即位式があったばかりのアムステルダムは首都です。運河が巡り、しっとりした街並みが続いています。街の中心ダム広場の近くにあるアンネフランクの家。ナチの追求を逃れて隠れ潜んだ家です。映画のラストシーンで叩かれていた本箱のドアを目の前にすると胸がいっぱいになります。

16世紀末にスペインから独立を果たし、毛織物産業で市民階級が富を得たこの国では、綺羅星のように現れた画家たちが素晴らしい作品を残しました。レンブラント、フェルメール、ハルスなどの作品を鑑賞しに、改修なった国立美術館ライクスに行きましょう。「夜警」、「自画像」「牛乳を注ぐ女」「手紙を読む青衣の女」「陽気な酒飲み」といった教科書で見た絵が目前に現れます。1枚来日しただけで長蛇の列になる日本と違い、こちらはゆっくり作品に顔を近づけて鑑賞できます。

すぐ近くにゴッホ美術館もあります。ゴッホはフランス、アルルでの活動が有名ですが、オランダ生まれです。「ジャガイモを食べる人々」「キャンバス前の自画像」などの所蔵作品は、彼を生涯支援し続けた弟テオの息子のコレクションが基となっています。