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老人ホームに入居したあとも旅行はできるの?

超高齢化社会である日本が抱える大きな問題のひとつが、介護に関するものです。65歳以上の高齢者が65歳以上の高齢者を介護する「老老介護」をはじめ、近年では、認知症の方が認知症の方を介護する「認認介護」も問題となっています。この原因のひとつに、平均寿命の長さと、介護なしで生きていられる健康寿命の長さが釣り合っていないことが挙げられます。

老老介護や認認介護に限らず介護には大きな負担がかかるものです。介護疲れによる悲劇も多く報道されており、そうならないためにも早めに手を打っておきたいですよね。介護関係のサービスは様々あるものの、需要と供給が見合っているとは言い難く、サービスの空き待ちをすることも多いです。

人気の高いサービスは要介護度の低い方でも利用できる有料老人ホームです。しかし、老人ホームへ入居すると、今までとは大きく環境が変化してしまいます。それを理由に入居を躊躇う人も少なくありません。

老人ホームへの入居を躊躇う理由のひとつに「旅行が出来なくなるのでは」という懸念があります。実際はどうなのでしょうか?

老人ホームに入居しても旅行は可能

多くのホームでは、家族などの付き添い者がいれば泊りがけの旅行に行くことも可能です。もちろん、必要な手続きを取る必要がありますが、一概に「老人ホームに入居したらもう二度と旅行はできない」と悲観する必要はありません。しかしながら、利用者の安全面を配慮して、長期間の外泊を伴う旅行等はホーム側が難色を示す可能性があります。他にも、日常的に医療処置が必要な場合も外泊許可が下りない場合が多いです。

また、認知症の方と旅行に行く場合は、環境の変化による認知症患者本人の混乱や興奮に対する配慮が必要です。認知症の方本人の体調に配慮した複数のルートを用意するようにしましょう。

とはいえ、いくらホームに入居した方と旅行に行きたくとも、家族の予定が合わないこともありますよね。また、入居者本人は旅行が好きでも、家族はそこまで旅行が好きではないこともあります。そんな場合には、旅行イベントを開催している老人ホームを利用してはいかがでしょうか?

旅行イベントを開催している老人ホームも!

渋谷区にある有料介護付き老人ホーム「もみの樹 渋谷元町」では、ホームの利用者向けの旅行イベントを開催しています。2019年には1泊2日で山梨県に行き、富士山や忍野八海などを訪れたそうです。老人ホームの旅行イベントであれば、付き添いの方も介護のプロであるためご家族も安心して送り出すことができますね。

こちらのホームは外泊を伴う旅行イベントの他にも、新宿御苑まで花見に行くなど、季節に合わせた外出を伴うイベントを行っています。ホーム内でも焼き芋パーティを行うなど、引きこもりがちな高齢者の方に季節を体感させ、いつまでも若々しく元気に過ごしてもらえるよう配慮されています。

老人ホームに入居に入居すると外泊を伴う旅行が出来なくなるのではないか、外出もままならないのではないかと不安に思う方は多くいます。ホームによって規則は様々ですから、イベント情報などからホームの雰囲気を確認するだけではなく、実際に問い合わせても良いでしょう。